キンセンカ
2010-06-20


禺画像]
誰にでも子供の頃記憶した「愛おしい感覚」に戻る「瞬間」があると思います。キンセンカ(花)は、私がそんな「瞬間」へスイッチが入るももの一つだったのです。
目に鮮やかなオレンジ色のキンセンカ、その昔我が家の庭や学校の花壇などそこここに植えられていて見る度に心が和みました。
大人になってキンセンカの存在さえも思考の中から消え去ってしまっていましたが、ある日横浜の近所の小さい公園を散歩していてその花を見つけました。そしてスイッチが入りました。
小学生の頃の未知なるものへの未来感覚、ひとりで歩いた学校の帰り道、手でこねて色が混ざり合ったロウ粘土、綺麗に並んだ色鉛筆、ランドセルの革の匂い・・・・記憶に埋もれてしまっていた愛おしい感覚を微かに揺り起こしてくれました。
そんな感覚にもう一度浸りたくて今年の春から種を蒔いて育ててきたキンセンカ。ようやく最初の一輪、花を開いてくれました。
[ガーデニング]

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