シベリアに帰るタイミングを見計らっているのかな・・。
福島の早い春が名残惜しそう。
太平洋も静かな日だった。
鳥インフルエンザ防止の影響もあってか白鳥に会いに訪れる人もあまり見かけなくなり、
白鳥も来ているのか、いないのかという状況になっていた。
紅葉川河口は護岸工事が進み浜街道延伸のための架橋工事が行われていた。
この後家族の重篤な病気での緊急入院やいわき市の病院への見舞いでバタバタした毎日。
強い地震の頻発、
愛猫らくらくの行方不明と続いた日々。
そして3・11・・・。
その日の朝、らくらくは帰らぬ姿で見つかった。
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2011年3月11日午後地獄のような地震、津波に襲われた。
そして
東電福島第一原発の過酷事故。
もうこの景色の中に立ち入ることができない。
戻りたくても戻れない人もいる。
諦めた人もいる。
二度と生きて故郷の土を踏めなくなった方もいる。
皆景色から遠ざけられた。
近くの里山、里川の見慣れた美しい景色。
それは一瞬一瞬のつながりだということを教えられる。
いつ終わってもおかしくない。
まさに一期一会。
この景色はもう
記憶と記録の中にしか
ない。
白鳥たちの鳴声はもう聞こえない。
来て笑顔をくれた白鳥たちにありがとうと言いたい。
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