10月上旬に家族と一緒に福島の自宅へ一時帰宅して来ました。
今年は3月の彼岸以来2回目。主な目的は先祖の墓参り。
夏の暑さを避けて秋に行こうと予定していたのです。
朝8時に神奈川の横浜を出発。
東京を抜け渋滞もなく順調に常磐道を走り、
11時過ぎに静かな秋の自宅へ到着しました。
自宅の周囲の田んぼでは除染作業が行われていて雑草が綺麗に取り除かれていました。
家の中では大工さんが来て震災や原発避難で荒れた家の回収作業が行われていました。
nhkの朝ドラの昼の時間帯に普通にテレビに映っていて、非常事態の最中でないようなのどかさ・・かえって不思議な世界がありました。
大工さん達が回収作業のために台所の器を綺麗に片付けていました。
震災のときのまま乱雑に物が置かれた納屋には私が作っていた梅酒が残されていました。捨てるしかないのかな・・・。
自分の部屋のカーテンを開けて空気の入れ替えをしました。
何度帰ってもものを片付ける時間はありません。あの時のままです。
愛猫や家族が歩いていた廊下に空気が久々に通り渡ります。
柳生さんの八ヶ岳倶楽部で買ったカワセミの木彫りと渋谷で買ったヤマメの置物。地震で壊れないように椅子の上に置いてあります。
はじめてベッドに横になった。1分間。
こんな部屋の景色を震災前は毎日眺め暮らしていた部屋なのにそうじゃない感覚。
そこに自分の抜け殻があるような妙な感覚に襲われる。
部屋から見える景色。
親戚の方が庭木の選定をしてくれてすっきりしています。
柿木と荒れた田んぼの景色。
秋のススキやセイダカアワダチソウが柳などが蔓延っています。
震災当日に倒れた石灯籠も草の中。
庭の梅の木の下に
311に帰らぬ姿で見つかった愛猫らくらくの墓があります。
高めだったこの付近の線量も半減してました。
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