原発避難166「春の一時帰宅 2017」
2017-05-01


今年は彼岸ではなく桜の咲く時期に一時帰宅することにしました。

例年の春の一時帰宅は3月の彼岸の頃墓参に行っていましたが、今年は桜の名所の夜ノ森の桜のトンネルが7年ぶりに見れるということもあり桜の咲く4月に行くことにしました。宿泊はいわき市の山間部にある常宿の温泉宿に今回は1泊増やして2泊しました。
今年の桜は最初は早めに咲くと予想されていましたが全然外れて開花が全国的に遅れました。なので予定していた4月8日の出発の時には「まだ蕾だよ〜。」との情報が来て、蕾を見て来ることになるのかな・・と思っていましたが、幸いにも帰郷に合わせてくれるかのように桜が咲き始め、子供のころから親しみ続けたピンクに染まる桜を7年ぶりに楽しむことができました。

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故の現場に近い我が家のある町、その北部の帰還困難区域を除く町の区域(居住制限区域と避難指示解除準備区域)に出されていた避難指示が今年の4月1日に一斉に解除されました。生活環境が整っていればいつでももう帰還して暮らすことができます。現実は旅行から家に帰るような簡単なわけには行きません。生活をするための色んな準備が整ってからでしょう。それに放射能汚染や原発再稼働への不安もありますし・・。さらに自宅から見渡せるお隣さんのほどんどが帰還を諦めて家を更地にして町外へ移住してしまっていて避難前のようなコミュニティがなくなってしまっているので景色と心の荒野に帰る感があります。そこで生きる決断と強い心が必要でしょう。

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4月8日(土)出発の日は関東は雨でした。
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福島に雨はありませんでした。
黒いのは除染土など放射能汚染廃棄物の山。
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右も左も放射能汚染廃棄物の山
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近所のコンビニは去年から営業を再開しています。
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日本全国同じ品揃えで安心
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故郷の山 阿武隈高地
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午後1時頃自宅に到着しました。
到着するといつもまず庭に入ります。庭は親戚の方が時々来て手入れしてくれていて綺麗にして頂いています。今回は雑草もない感じでした。
庭に一つだけ残っていた福寿草の蕾
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人がいなくても逞しく生きているクリスマスローズ
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一番先に311に天国へいった愛猫らくらくにただいまと挨拶します。

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